帰ってくると、角を曲がったあたりから、蝉の声が響き始める。
発信源は、正にうちの前だ。
ご近所の方はその様子を知り合いに話したとき「森の中に住んでるのか」と言われるらしい。
あながち間違いではない。
家の前は、大体木しか見えない。
そして、毎日大変な、セミ爆弾との戦いである。
家を出るときも帰ってくるときも、すごく気をつけるんだけど、どっかから飛んでくるんだよねぇ。
家の中にはいられないように気をつけてドアを開け閉めしてる。
去年の夏、夜ごみ捨てのときに入られて、恐ろしくて一睡もできなかった。
朝早く、窓のところに止まってたのを、箒でつついて追い出したのだ。
この大音響が響くうちは、まだまだ気の抜けない日が続く。
コメントフォーム